「うちは仏間が狭いから」、「お参りに来て下さる方の駐車場はどうしよう」など、忌明法要や一周忌、三回忌などのご法事をお勤めされる年にあたる方からは、様々な心配をされる声をお聞きします。言うまでもなく、ご家庭のお内仏(仏間)でご法事をお勤めできるならば、それが一番良い方法であると思います。しかしながら、昨今の住宅事情や、お参りに来て下さる方が、足が痛くて正座ができないなど、以前ではあまり問題とされなかったようなことが理由でご法事をお勤めすることを躊躇されてみえる方もあるとお聞きします。
そこで、宝林寺檀徒の方には、寺のお庫裡を会場にしてご法事をお勤めするという方法を、ご提案させていただきたいと思います。お庫裡でご法事をお勤めする場合、冷暖房の問題、椅子席ならば40席ほど確保できるなど、ご家庭でご法事を勤めるにあたっての心配事を幾つかクリアできるかもしれません。必要ならばお非時場でお斎(会食)をすることも可能です。会場使用料は特に定めていませんが、ロウソク、線香、お花代込みで1万円ほどいただく場合が多いです。
ご法事をお勤めする時期が近づいてきて、どうすればいいのか分からないと迷ってみえる方は、一度、宝林寺までお問い合わせください。
※ 3密を回避するため、当面は出席者が25名を超える場合は、本堂にて法要を勤めさせていただきます。
【ご法事の式次第】
(一座法要の場合の例)
10:00 本日の法要の流れと作法についての説明
10:10 お経 『仏説無量寿経』・『仏説観無量寿経』
10:45 <休 憩>
11:10 お経 『仏説阿弥陀経』
11:25 正信偈同朋奉讃
11:40 法話
11:50 『御文』拝読
11:55 終了
※ご自宅でご法事をお勤めする場合も、庫裡でお勤めする場合も法要の内容は同じです。
一座法要の場合、およその所要時間は、1時間30分~2時間ほどです。
正午くらいに法要が終わってお斎をいただく事を考えると、法要の始まりの時間は、午前10時~午前10時30分くらいが目安となります。
その他、祥月命日の法要や、ご法事を二座お勤めしたいなど、法要の内容や始める時間などはご相談に応じますので、宝林寺まで遠慮なくお問い合わせください。
また檀徒以外の方でも、「亡き人の法要をお勤めしたいが、どこに頼んだら良いか分からない」という方には、どういう方法ならばお勤めできるか、一緒にご相談させていただきますので、ご遠慮なく「お問合わせ」より一度ご連絡いただければと思います。
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普段ご法事を始める前におこなっている説明の動画です。
ご法事について
お寺でご法事をお勤めできます。
最近、法事のお斎(食事)に変化が
今から20年ほど前、私が宝林寺に帰ってきた当時は、法事の会場は自宅の仏間、お斎もテーブルを並べて、仕出しを取るというのが一般的でした。その数年後には、お斎は料理屋さんのお迎えのバスに乗って移動するという形式に替わってきました。また法要自体も、駐車場の関係や、座布団に長時間座るのもシンドイということで、お寺のお庫裡が会場となるケースが増えてきて、現在、法事会場は自宅とお寺と半々くらいになっています。食事もバスのお迎えで外食というのがほとんどです。
しかし、昨年あたりから、お斎のあり方に少し変化が見られるようになってきています。お寺が法要会場の場合、仕出し屋さんから料理を取る方が少しずつ増えています。その理由の一つは、バスで料理屋さんへ移動するのが大変だという方が徐々に出てきたからだと思います。健脚の方ばかりなら問題はないでしょうが、バスの乗り降りも足の悪い方にとっては、かなり負担になるし、到着した料理屋さんでも、座敷は2階にある場合も多く、そこでもまた一苦労ということで、食事は食べずに法要だけ顔を出すという方もあるようです。
仕出し屋さんも、昔ながらのプラスチックのパック料理もありますが、ちょっと味気ないという方には、松花堂弁当のような、使い捨てではなくちょっと高級感のある食器を用いた業者さんが登場してきました。お寺や自宅なら、時間も自由になるので、早く帰りたい方は帰れるし、ゆっくりできる方なら、時間を気にせずに歓談することもできるので、何かと都合が良いようです。
最近よく、宝林寺にも来てくれている業者さんは、お願いすればお弁当の配膳もしてくれて、食べ終わったら、専用の箱に食器類を収めて玄関に置いておけば、回収もしてもらえるので便利です。